YAS-82ZULの使用雑感(4ヶ月後)

  • 2011.01.10 Monday
  • 17:34
そろそろ82ZULが来て4ヶ月。
やっぱり最初と印象は変わる。
慣れなのか。まるで都市伝説のごときマジでサックスが育ってるのか‥・
その実、真鍮で出来た工業製品が変質して来ているのか、はたまた金属疲労による変化に依るモノなのか定かではありませんが。本当に良いサックスに成ってきました。
本当に育っているという感覚・・・・耳が慣れてきているのか。
断定は出来ないが確かにそう感じるから不思議だ。

風貌も以前より更に艶が落ちて、更に味のある外観にまた一歩近づいてきた。
音もだいぶ固さが取れて丸くなってきました。当初よりかなり柔らかくなった印象。

リファレンスと比較しても別の傾向の音で、82ZULなり個性のある音が出ます。
ヤマハは面白みが無いとか巷では言われていますが、全くそんな事は無い。
DVNYで吹いても、ヤナギサワメタル7番で吹いても、またはそれ以外でも、優れた媒体として82ZULが色をつけて増幅してくれます。


表現がかなり難しいんですが、やはりノーラッカーと言う仕上げのイメージ通りでまずは枯れたサウンドがある、
でもそれだけではなくて、ヤマハのあの硬さは最近は鳴りを潜め、しっとりした色気のあるサウンドに成ってきました、決してダークで重いサウンドでは無くてどちらかというと軽やかで乾いた音がこの82ZUL特徴だと思う。

意外に思われるかもしれないが息の反応に対して敏感かつ繊細に反応するので表情が豊かで吹いていて気持ちいいです。



YAMAHA YAS-82ZUL

  • 2010.09.16 Thursday
  • 22:55
ヤマハ アルトサックス アンラッカー YAS-82ZUL

82ZUL1

どこかの楽器店の紹介記事みたいですけど、生まれた時からビンテージ!
もとい来た時には既にビンテージ??お前ちょっと錆臭くないか??


82ZUL2
もう大分錆進行中っす。

中古でかなり安く購入。
サビてると凄く使い込まれた印象ですがタンポなどの汚れや劣化は目視できないくらいなので、恐らく2〜3年?もしかしたらもう少し古いかも知れませんが、いずれにしろ経年劣化はあまり無いように感じます。

最初手にした印象はキラっとしたところが当然一切無い。何せサックスに付き物のラッカー塗装して無い訳ですから・・・・・真鍮むき出しで強烈なインパクト有ります。
所々赤錆もついてるし唾液の痕?から錆が進行したような箇所、緑青になりそうになっているところや様々な錆のオンパレード!
やはりアンラッカー、モノ珍しさもあって凄いインパクト。

凄い存在感!所有するだけでも意味が十分ありそうな不思議な存在感。
もし使わなくなったらオフィスのオブジェにしよう・・・・・・・。

安いなりの中古なのでご多分に漏れず整備が甘い、というか現状販売だったのか?
あるべき所にあるはずのコルクが無いし・・・B♭キーの追従性が悪かったり。
しかし9ヶ月のスキル有りますから今は自分でこれ位は調整出来ます。

まずコルクの代わりに良いか悪いかは別にしてマウスピースパッチ(BAYの黒いマウスピースパッチの剥がれたヤツ)を細かく切って瞬間接着剤で付けて応急処置←一応機能に支障は無く復活。
連動キーはドライバーで少しづつ動かしながら調整。
全てのキーにはオイルを差して余分なところはゴミが付着するので綿棒で拭き取りました。
中々調子良くなりました。
82ZUL3
やはりコメントは錆の印象しかない・・・・・・・・・渋い!
82ZUL_neck
ネックも赤茶けちゃってるし・・・・・これまた渋い!

念願のYAS-82ZUL。
アルトサックスを始めてから少ししてから何気に気になっていました。
そもそも受注生産販売がメインらしくて自分でも店頭で見たことはありませんでした。

どうして82ZULなのかというと・・・・DAVE KOZ氏のインタビュー記事を読んでいた時に彼はYAS-82Zも所有しているが実際に手にするのはどうしてもYAS-62だそうで、まだライブではYAS-82Zを使用したことが無いという。

それでYAS-62に興味を持ちネットで検索すると初代の評判が良い、中古相場も概ね12万円前後を維持している様だ。

で、たまたま立ち寄った楽器屋さんで62初代が相場より2万円くらい安かったので購入した。
それなりにサビも浮いてきているし、タンポも変色はしていたがまだ使用できるというので入手。

音色は少し固めだけど吹きやすくストレートに音が出てくる印象、操作性も非常に良くてヤマハに対する先入観見たいなモノが取れてしまった。
吹き込んで慣れてくるととそれなりに表情も付くし、なんといっても操作性がすこぶるよろしい。
中々良い質感と良い音程、確かにチューナで確認してみてもメーターの振れも概ね中央を指しているし。

62は結構気に入ってしまってその数日後、ひょいと寄った近所の[HARD OFF]で未調整現状販売でYAS-62があった、塗装ははがれも無く凄いキレイ、それなのに金5万円(税別)也!!消費税分を値切らせて貰って衝動的に追加購入。

それからは62から熟成を重ねたであろう82ZULに漠然と興味が湧き、あの虹の向こうには何があるの?状態で。
かのDAVE KOZ氏が未だ使わないモノ、一体何があるのか?

ちょくちょくネットで中古情報をコマメにチェック、ある日楽天の楽器屋をいつものように覗くと期間限定値下げ処分で前日より一気に2万円下がっていた、その瞬間にクリック一発でGETしました。

手元に来た印象は前述の通り。
音色はやはり硬め。

stephanhouser>YAS-62>YAS-82ZUL という順で音が硬かった。

吹いてみた感想はまずサスティーンが無い!びっくり!通常のラッカーを施してあるサックスは吹いた後余韻が残った後にスッとFade outしていく感覚があるが、乱暴に言えば82ZULは吹く息を止めるとスパッと音が終わってしまう印象、音を延ばす時も通常より更に息を続けていないと延びない感じ。

思い起こすと「うゎ音延びねぇ〜!」ってのが第一声だったような気もします。
確かにDAVE KOZ氏といえどもとっつき易くは無い筈(アンラッカー所有なのかは不明ですが)。

吐く息の音も口の中のノイズも拾いやすいし響きが汚い、音程も音が伸びない分最初の吹き始めから正確に意識して出さないと低かったり高かったり・・・・すごくヘタれに逆戻りした様な嫌な気分になる。
ただその分コントールをしっかりしたなりに成果が現れるのでラッカーが掛かっているものに比べてシビアなんだけどその分操っている感はより強いように思う。
そこが魅力ともいえるのかもしれない。
吹き込んでみると硬い音ではなくてやさしく撫でる様な音が出る。少しハスキーでもある。
音が一辺倒ではなくて均質さが無い、音の表情が息の入れ方ひとつでコロコロ変わる。
面白い楽器です、と同時に少し難しいかな?と思わせられる場面が多いように思います。
ラッカー塗装というのは金属の保護の役目と音の均質化の意味合いもあると何処かで読んだけど、全く持ってその通りの印象です。
ムキ出しの真鍮の地肌を滑る空気というのは何の装飾も無い音色なのかもしれません。
もしくはその逆か?
ラッカー塗装ってもしかしてコンプレッションをかけるように音を整えてくれているのかもしれません。
音のつながりをスムーズにしてくれているのかもしれません。

いずれにしろこれほどまでに注意深く息を入れないと均質な音が出ず、音が連なってくれないことには正直驚きました。

でも・・・・味があるんです。
前回テナーのところでセルマーとヤマハを比較してセルマーに対してそう書いていました。

しかし今回はヤマハYAS-82Zに対しては・・・・・確実に味があるんです。
ヤマハであってヤマハらしくない、また何処かで読んだ記事の受け売りの文句そのものですが・・・・その通りそう思います。

ヤマハ製品は本当に金太郎飴みたいで固体によるバラつきが少ないように感じます。
62は2台同時期に所有し比較してみて確かに2台とも同じ、バラつきが無い。
傾向的に62をブラッシュアップした82Zもほぼ同じような操作感。
YTS-82ZもYAS-62もとても似ています。各々大きくあるいは小さくしただけ・・・・音の傾向も共通。
だからなのかヤマハ製のサックスはつまらないとか言われるのかもしれません。
しかしその中にあって82ZULの異色さは際立っていると思います。

YAMAHA YTS-82Z CUSTOM

  • 2010.09.14 Tuesday
  • 11:18
ヤマハ YTS-82Z CUSTOM

t82z1

ヤマハが誇るJAZZサキソフォンの最高峰の中の再廉価版....と言うか入門機、ほかに上位クラスにシルバーやアンラッカーがあるので一応あえてそういう表現.....。
遂にStephanhouserを下取りに出してしまいました。
結構気に入ってはいたしサックスを始めて初めて手に入れた機種なのでそれなりに愛着はあったんですが・・・・テナーの方向に自分的には進みたいのでYAS-62初代も2本所有していたのでそれと併せて3本下取りに出して本機を購入。

t82z3

本体は軽い!操作性も軽い!

t82z2
キー配置がコンパクトで日本人には馴染み易い。

操作性はとてもいいと思います、彫刻も深く太く入っていていい感じです。
JUBILEEと比べると荒々しささえ感じる彫刻。
t82z_logo
ロゴは一連のヤマハの機種についているメダルがアイデンティティー。

肝心の音です。
jubileeでは音色のコメント敢えて控えたんですけど、やはりselmerは王者なんでしょうか....音の深みふくよかさ&太さは断然jubileeの方が上を行ってます。個体差もあるかもしれませんが。
結構これは自分的にショックでした、なぜなら日本の最高峰を謳っている機種じゃないですか・・・器用で研究熱心な日本人が技術力で負けるわけ無いと思っていた。

YAS-62初代もとてもいい音でした、まろやかですが少し線の細いハッキリした音色、YTS-82Zもそれと似た傾向です。

ちなみにStephanhouserの方が音が太くまろやかでした、こちらも捨てがたい良さを持っています。
思うに日本製のモノってギターや車でも傾向は似ていて造りはカッチリしていて隙も遊びも無く丈夫、長く使っても変らない品質。これは信頼性につながる部分なのでそこに悪い理由が無い。
アウトプットの部分でも当然それが出てくる。遊びが無く真面目なfeeling。
ただし楽器となるとそうも行かない。欧米のギターなどは使用していくうちに変化が出てくる。
いや日本製でもそれは確かにある。でもやっぱり悲しいかな味が違うんだよな〜。

実際録音してもそう違いは認識できない程度なのだが使う側としては確実に差を感じるのだ。
しかもどうしてか欧米のモノにはそこに微妙なニュアンスが付いて来る。造りに遊びが多く粗雑ささえ感じることもあるのに。

そういえば大分昔の話だけどオーディオ関係の雑誌で読んだ記事を思い出した。
内容はスピーカー作りに関する開発秘話だった。
書かれたのは日本のバブル絶頂の華やかな時期の話で、日本の某大手音響メーカーがある実験をした。
結果的に大ベストセラーになったスピーカーに関する開発過程でのインタビューだったように記憶している。
内容は最高の木材を使ってスピーカーボックスを制作して、当時としてこれまた最高の素材を使用したユニットを組ん込んでみた、ところが出てくる音はまとまりが有り過ぎて味も面白みも無いモノだったらしい、それで今迄の様に普通に合板に化粧シート(ツキ板)を張ったもので作り直したらとても素晴らしい音が出てきたと言う。
メーカー研究員の談話が最後に載っていて、必ずしも良い木を使ったからと言って良い音が出るわけではないと締めてあり、妙に納得した事を覚えている。
最高の技術に最高の素材!よくこんな見出しを見かけるがその度にこのエピソードを思い出してしまう。

今回のサックスには全て当てはまらないのを前置きしておくが。
多数所有するギターやバイク、車なんかを例に取ると造りが少し緩いとか・・・・例えば始めにガチガチ硬く締め付けて作ってあったり。隙間が多くてガタガタする.
そういったところも使っている内に馴染みが出て来る。それが日本製には無い微妙な味やニュアンスとして出てくる。

そもそもこういった楽器類はもともと欧米が発祥地だし骨格や体格、全て違う人種が編み出したモノ達、楽曲だってそうだ。その楽曲類ももともとは彼らが作り出したこれらの楽器を演奏する為のモノだ。
それをいくら技術に長けた日本人がまねしたって及ばない事はあるだろう。そもそも考え方が違うのだ。もしかしたら比較する事が無意味なのかも知れない。

あと実際のステージなどでは低域が強いとベース楽器やピアノの低域部分と被ってしまいリード楽器の音が埋もれてしまう傾向ある。
ギターなどではアンプやEQで低域を絞らないととてもじゃないけど音がぶつかって何をやっているのか判らなくなってしまう傾向があります。
サックスは調整機構も無いしPAも通さないアンプラグドなアンサンブルなどでの使い勝手を考慮した結果あえてこういった低域を絞った音色にしているのかもしれません。

重量や見た目など並べてみると非常によく似ています、82Z単体で見た(持った)場合は操作も完璧で質感を十分感じたんですが、自分的にはSELMERと比べてしまうとやはりキーの質感でもSELMERが勝っている感覚です。

ただ価格的には新品だとへたすると20万円位の差がついていたりするわけでそうなると、もうどちらを選ぶか?なんて問題以前に金策の問題の方が大きい。
そうなるとSelmerはヤマハより上位機種だという認識をするしか無いのかも.....

近年€(ユーロ)も一時より30円も安くなっているんだからもう少し価格安くしてくれれば良いのになんて思っちゃうね。5000€だったら150,000円も安くなっている計算だ。

比較の画像を見てみましょう。
左がYTS-82Z  右がJUBILEE
82&j1
横から見るとそんなに違わない。
82&j3
正面から見るとそんなにベルの太さ違わない・・・少しJUBILEEの方が太いかな?
キーパッドの開きはヤマハの方が大きいですね。

82&j2
キー関係ですがどちらも操作性はいいと思います。
JUBILEEの方がテーブル&パームキー位置が高めというかホール自体正面に向かって開いているのが判ります。
ヤマハは全体的にコンパクトに感じる、本体の大きさは並べてみても判るとおりほぼ同じ大きさですがキー配置がギュッとまとまっているせいで待った感じで小さく感じます。


82&j_neck
一見するとネックなんかほとんど同じ・
82&j4
オクターブキーの形状も似ています。

メーカーの考え方も各人好みの違いもあるでしょうから、一概にどちらが優れているかと言うのもどうかと思いますが、自分の好みはやはりSELMERの方が好みです。

音色は82Zは中域寄り音作りで低域の成分がJUBILEEに比べて少ない。
82Zは簡単に言うと硬くて通る音。
対するJUBILEEは82Zの中域主体の音にフワッと低域を乗せた上に包み込む様なふくよかさがプラスされて音に奥行きと深みが感じられます。


82Zはまだ来てから日が浅いので印象もまだ表面的にしか捉えられていませんのでもう少ししたら評価も変わってくるかもしれません。

サックスを始めてまだ日が浅いですが自転車操業のように機種変更を繰り返して自分でも呆れる位です。ただそれぞれ違いが大きくてとても面白いですね。やめられません。

ギターは小学生から始めていた、中学に入ってブラスバンドではウッドバースを担当していました。
今思い返せばサックスを選択していれば良かったと強く後悔しています・・・・
骨や皮膚を震わせる響きが体全体に伝わるサックスに身震いするほどの恍惚感を覚えます。素晴らしい楽器です!このブログをご覧の方で興味持たれた方は是非始めて見て下さい。

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