Cannonball Lady Godiva Tenor Unlaquer

  • 2011.05.02 Monday
  • 22:35
Cannonball Lady Godiva Tenor Unlaquer
キャノンボール レディー・ゴディバ テナー アンラッカー(風仕上げ)

またまたニューカマー登場。
前から気になっていたキャノンボールのテナー。
web上では割と好評価の意見が目立ち少し気になりつつあった。
しかしちょっとというかかなり高い‥‥
特に気になっていたのが2009年から発売されているビンテージシリーズ、その中でもとりわけレディー・ゴディバのあの飴色ラッカーカラーがカッコ良くて堪らない。
ネットや実店舗でもなかなか国内では中古の出物も無い事から、現在の所有者連中は気に入っていて手放さないんだろうな‥‥なんて妄想するとまたまた無性に欲しくなり、ここひと月ほど毎日ネットを駆使し探したが無い、そんな矢先横浜で一台見つけましたが時既に遅く生憎売却済み。

ここひと月このキャノンボールのテナーを探していて感じた事だけど、このメーカー価格統制、販売形態を徹底して管理しているようだ。
と言うのは、キャノンボールを扱えるディーラーはメーカーのHPにはリストすら記載されておらず、消費者は製品を買いたい場合メーカーにmailによる問合せした場合に限り最寄りの販売店を知らされる事になる。

日本からだと日本国内の総輸入代理店である黒澤楽器店を紹介してくる、今現在国内で他所の楽器店で購入出来るのは黒澤楽器店経由で各楽器店が扱えるようになっているからだ。
日本国内においては黒澤楽器店経由以外では入手できない。
ならばと海外の販売店を検索掛けても一件もヒットして来ない。

例えばセルマーは野中貿易が総輸入代理店である、にもかかわらず、海外のディーラーやショップから円高によって並行輸入で安く購入できる事もある。
海外のサックスショップのHPを覗けば少しばかり円高でメリットを甘受できる、例えばMPなんかは下手すると半額で買えたりもする。
しかしキャノンボールではそれが出来ない。
各国のディーラーはキャノンボール製品を扱っているはずだが、自社のHPのオンラインショッピングにはキャノンボール製品は一切載せていない。

要は個人輸入等による並行輸入品対策だと思われる。
我々日本人は海外のディーラーから直接購入出来ないようにしている。
多分に各国のディーラーの保護と為替差益によるブランドの値崩れを防ぐ為、一切国外への販売を認めていないのだろう。
上記はあくまでも予想だがメーカーとしてその点は徹底させているのが垣間見える。

逆に言えばセルマーなどはむしろ歴史が有り過ぎ、今日の様な情報インフラ氾濫時代以前からのメーカーは流通経路が多岐に渡り、複雑で、ある意味手垢まみれになり過ぎその気になれば簡単にどこからでも入手出来てしまう、かといって今更ガッチリ統制をまとめようとしても出来ない。

キャノンボールはこの情報インフラを逆手というか順当にのっとって、極端に言えば流通経路の窓口を1本にする戦略をとっているわけだ。

しかしそれだけでは当然成功するわけがない。
莫大な販管費、広告費、それ以上にマーケティングに時間もお金もそれなりに掛けて。
販売店の支持を得る為、消費者の嗜好を捉えた魅力的な製品作り、ラインナップの充実、そして著名エンドーサーの取り込み、それらを充実させ台湾製であるにも関わらず孤高のブランド化を目指し、更により強いブランド作りを進めている。
実際それが今の所達成されているように感じる。

そういった実際売れる製品作りをする事によって各国のディーラーへの統制は今の所は十二分に効いているといった所だろう。
なので悲しいかな、この円高による恩恵で格安で新品を手に入れるという方法は今の所通用しないようだ。
もしキャノンボールサックスを新品で安く買いたいのなら海外旅行に行くついでに入手するか、海外のネットオークション辺りを利用するか・・・・・。

そんなある日e-bayを覗いていたら中古のレディー・ゴディバが出品されていた。
カリフォルニアからの出品だった。
刻印が2/400、400本限定の内の2番目に製造されたという事だった。
初期モノと言ったって本当のビンテージでも無いのに少し興奮気味の俺。
オークションと思い入札をクリックをしたら一発で落札出来てしまった‥・ありゃ?

よく見てみると個人出品では無くてsaxshopの出品物でbest offerを競うオークションでは無く確定金額モノだった。
しかもよく見てみるとアンラッカーのモデル‥・うーん、ちょっと早まったかな‥・
飴色に見えたんだがなぁ‥・ドタキャンして国際問題に発展するのも忍びない(笑)、まぁ仕方ない。
即paypalで入金をし、先方もすぐ入金確認が出来て発送。

んで6日後(早っ!)早くもカリフォルニア州から到着。


キャノンボールのロゴ入りケース。

ビッグベルシリーズのクロコダイル調とは違って幾分上品な本革ケース。

付属品は全て揃っていた。
クロスにMP(キャノンボール刻印#7)にポーチやらなんたらかんたら。

アンラッカーモデルという事でしたがサテン仕上げです。
所有するセルマーのブラッシュドサテンほどラッカー厚塗りでは無く、サンディングした地肌を指先でなぞれるくらい極薄のラッカーで吹き付けてある。

なかなかユニークな仕上がりで飴色が欲しかった事など忘れています(単純)
これはこれでカッコいい。

LADY GODIVAの彫刻。
見た瞬間何故か判りませんがどこかの観光地のスーベニヤショップ辺りで売っている記念コインみたいな彫刻だなと思った。
まぁ想像していたほどかっこいい彫刻では無かったってのが第一印象でしょうか。


ネックのロゴもビンテージっぽい。

ビッグベルシリーズではお馴染みの場所に石付いていません、今回ビンテージシリーズに於いては無いのでしょうか?輸送中取れちゃったとか‥‥いずれターコイズな石でも見つけたら取付けてみる事にしよう‥‥

ネックにもびっしり彫刻が入っています、なかなかにゴージャスです。

‥‥。


まだ手元に届いてさほど日が経っていないのでインプレって程でもないですが、ちょっと感じた所を少し書いてみます。

まずキー周りだと比較的フニャッとした反発をするスプリングのキータッチで、ヤナギサワみたいにカッチリとした感じは無い。軟らかめの味付けなんでしょうか。
まぁどちらかと言うとセルマーに近い感じ。

ヤナギサワのキーアクションはアルトもテナーも、タッチにしろレスポンスにしろ自分的には最高だと思っているのでそこを基準にしての話。

キャノンボールは特に操作し難い訳ではないし、キー配置も異様に遠い箇所が有るとか届き難い箇所が有るとかは特に感じない。及第点以上では有ると思っている。
そもそもタッチや感触、配置に関して、ここん所はどのメーカーでもそれぞれ独自の持ち味が有るので。

作り込みはとても丁寧でJubileeみたいな軽くてショボイ感じは無い。
ズッシリしている分、音にも厚みが感じられる。
セルマーもウカウカしてられないんじゃないかと思うくらいしっかりとした造りで好感が持てる。
今回は色々MPを引っ張り出して吹いてみた。
MPを変えると如実に音が変わる、カメレオンみたいに表情がガラッと変わる。
息に対しての反応はとても良い。
一番しっくり来たのはOttolink メタル トーンマスタ−だった。
GAIAだと荒々しい部分が目立ち音に少し固さが混じり過ぎる、DVNYだと大人し過ぎてちょっと物足りない。
付属のキャノンボールのMPはBARIのOEMらしいがこれが結構良い、開きは付属品の割に大きめの7番だったがこれが結構吹き易くこのテナーに合っている。
手持ちのモノで一番しっくり来たのはトーンマスタ−だった。
音の分離が良く太いけどサラッと鳴り、息に対してのレスポンスがとても良い。

まだ来て日が浅いので印象は今後も変わると思うけどかなり出来の良いテナーです。
アンラッカーとはいえあくまでも「アンラッカー風」なだけで音は割と素直で少し拍子抜けしたが、変に癖が無い分良い。
このブランドのサックスが売れている理由が判る気がした。

ちなみにe-bayでは国内定価の60%位で買えた、中古で台湾製にしては高価だけどルックス的にも満足感高し。

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